発祥の地、アメリカのクラフトビール

クラフトビールの発祥

アメリカでクラフトビールが誕生したのは、第二次世界大戦が終わった1960年頃。それまでは大手のビールメーカーが市場を独占しており、喉越しがよく爽やかなアメリカンライトラガーが主要スタイルでした。日本のビール業界にも定着しているバドワイザーは、アメリカンライトラガーのビールです。しかしこの当時は小規模な醸造所がほとんど無かったため、味わいにレパートリーの幅がなく、画一的であるともいえました。
そして一部のビール愛好家によって、マイクロブルワリーと呼ばれる極々小さな規模の醸造所が立ち上がるようになります。これにより個性的なビールが少しずつ誕生していき、その存在は徐々に大きくなっていきました。やがて、カスケードホップと呼ばれるホップが品種開発されます。柑橘系の香りが特徴的なこのホップを使ったビールは、当時のビール業界で大きなムーブメントを起こします。これにより、クラフトビールを造るマイクロブルワリーは、どんどん増えていくことになりました。

アメリカンIPAの誕生

IPAとはインディア・ペールエールの略称で、個性的な香りと強い苦みが特徴のビールです。アメリカのクラフトビールといえばIPAと言われるように、アメリカの醸造所ではいまや定番のビアスタイルとなっています。その当時、前述のカスケードホップをきっかけにアメリカの人々がホップの素晴らしさに目覚め、そのホップが多めに入っていることが特徴のIPAに注目が集まりました。そして醸造家たちの手によって、その苦みや刺激の強いIPAに独自のフレーバーを加えたビールが登場します。それは多くのビール愛好家たちに支持され、クラフトビール市場の拡大と共に広まっていきました。こうして既存の枠組みにとらわれないアメリカンスタイルのIPAが生み出され、今でも親しまれているのです。

アメリカのクラフトビールの特徴

密度の濃い醸造の歴史から、世界のクラフトビールブームのきっかけとなったアメリカ。クラフトビールの中心地ともいえるアメリカでは、様々なビアスタイルが楽しまれています。多種多様な民族が暮らしていることもあって、好みの異なる様々なクラフトビールが存在します。しかしその歴史を見れば、アメリカのスタイルにおいてはホップの存在を軽視するわけにはいきません。IPAが定番となっているように、ホップによって形成される鮮烈な香りと苦みは、アメリカンスタイルの醍醐味ともいえるでしょう。しかし、数多くのブルワリーがあり、自家醸造を趣味とする人が多いアメリカではビールの多様性もその特徴のひとつ。一様にこれがアメリカンスタイルとは言い切れないところが、アメリカのクラフトビールにおける魅力なのかもしれません。

https://www.keycorporation.co.jp/

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